過去の棲家ver.ぴゅーらっくす 2012/12/24UP





物件名 レストランSK
探索日 2008年8月
廃墟開始 20年以上前
分類 飲食店舗兼住宅
規模 小規模





ややこしい作りのレストラン。わかる人には懐かしい物件。植物軍が長い時間をかけて城に攻め込む。
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誰もいなくなってから長い年月が過ぎ去り、それでも放置されたままニッチな需要の困った人々を待つ。
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玄関という門番はまだ客を待っている。待つだけ。来ても何もできない。こわれたプログラム。残骸のひたむきさ。
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玄関は閉まっているが壁が空いている。アッパッパー考現学にして量子論的トマソン。
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ほぼ遮光しないカーテンと、座れない椅子たちの矛盾パーティ。連夜のバカ騒ぎに泥酔している椅子たち。
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椅子が茶会をやってはいけないという法律はない。ただ消化器がないので茶を飲まないだけだ。だから空の食器で
お茶を飲む。
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空の食器は並べられた。だからといってこの後料理が載せられなければならないわけではない。その考えは人間のエゴだ。
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壊れる途中のバランスというものがある。原因と結果は物理法則で担保されねばならず、それは決して単なる過程ではない。
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天井からは何ものかが吊り下がってないといけないが、それは我々が重力の一方を「上」と決め付けているだけだ。
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ガス釜の夫婦は引退後も寄り添う。そして未だに子供を背負う。そこに運命という壁が垂れ下がる。
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電話戦艦は廃材の大海原を航行し、この場合の座礁とは何かを考え続ける。
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日付を語る証人としての残留物。誰に語るわけでなく、何を語るわけでもない。ただ語る。
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手は必ず洗え。でも小さく洗え。怠けても音でわかるぞ、という装置。
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具体的には日付を語ってないが、日付を匂わせる証言をする者。「嘘はついてないよ」という老獪ポスター。
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椅子の兄弟がゲーム機を取り合ってケンカをしている。壊れていても問題ない。だって椅子はゲームをしないもの。
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電話戦艦は撃沈され、廃墟の藻屑となった。だが廃墟は藻屑と分かち難く、森羅万象が溶け合ってすべてが
ゴミとなるのだ。
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TELコメント

最近の廃墟系のサイトではあまり見かけなくなった、古参のサイトではボチボチ見掛けていた物件です。

年月と風雪により崩壊が進み、2階に上がるのは危険予知の観点から狂気の沙汰以外の何物でもありません。

そういう観点が無い人だと探索が早く進むので有利と思われます。

2階建てのレストランで1階客席、1階奥客席、2階客席と客席だけで3区画あります。1階がなぜ区画分け

されていたかは不明のままです。

住居部分は2世帯住宅、もしくは3世帯住宅となっており、内部の構造も謎めいていて興味深いです。







pcfxコメント:

オレおおきくなったら宇宙飛行士になるんだ。もう中年だけど。







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