過去の棲家ver.ぴゅーらっくす 2013/06/05 UP
物件名 | NM歯研 |
探索日 | 2005年5月 |
廃墟開始 | 1990年頃 |
分類 | 会社 |
規模 | 小規模 3階建1棟 |
アルファ・ケンタウリの某惑星。汚れで曇ったガラスの玄関ドアを入ると、そこはバイオ関連の研究所だった。
対生物兵器防護服を装着したカコスミのバイオ班は建物に突入する。正直、皆恐怖している。
早速レッドチームが異生物を発見した。ウミガメに似ているが危険な生物に違いないので制圧。
生活の跡が残っているが、これを使用していた連中も今では変異を起こして敵となってしまった。
情報デバイスを発見。アナログ式なので最新の情報は受信できてない筈だ。我々にとっては吉報。
一階を制圧。まだまだ予断を許さない状況だが二階へ進む。途中に正体不明の像を発見。連中の宗教か。
女神像のようだ。脳が蝕まれて退行し、原始的な宗教にすがるようになったらしい。連中にまだ理性があるのか。
ロッカーが荒らされている。これだけ見ても連中が正気を失っているのがよくわかる。危険だ。
三匹の異生物を発見。即時制圧。子猫くらいの大きさだが獰猛なのは見ただけでわかる。
会議室。中は漆黒の闇。隊員が注意深く突入する。暗黒の室内に光る眼。突然、前施設のドアが自動ロックされた。
またも異生物発見。蛇の一種なのか。明らかにこちらを威嚇しているので制圧。
バイオハザードで変異した研究員の私服か。彼らはもうこれを着ることもないだろう。
元は片付けられていたであろう荷物が散乱している。連中の狂気が伝わってくる。
言葉にならない苦しみを油絵に表現しようとしたのか。だが作品は見当たらない。
人間と思われる顎の部分が化石化している。何らかの薬品によるものか。人体実験か。
幾つもの化石。それも歯や顎ばかり。一体ここでどのような凄惨な実験が行われたのか。
2045年10月28日。日本宇宙航空のアルファ・ケンタウリ便で到着した研究員たち。このような運命になるとは。
研究所の代表者の自己紹介文。2007年生まれ。文章からすると、すでに病状が相当進んでいたようだ。
他の研究員の記録。元気だった彼らもバイオハザードで異生物化してしまった。
地球から4.4光年のアルファ・ケンタウリでも神事が行われていたようだ。何を祈願していたのか。
写真が落ちていた。おそらくこのようにして人間を捕らえ、人体実験をしたのだろう。被害者名はゴーゴー夕張。
人の歯が大量に抜かれ、分類整理されている。人体を完全に道具としてしか見ていない。
恐らく人一人分の歯を全部抜いて1パッケージにしているのだろう。これは悪魔の所業だ。
ペンチのようなハサミで無造作に抜かれたのだろう。歯茎の組織まで切り取られている。
変異した研究員たちは、なぜこれほどまでに人間の歯に拘るのか。これが謎を解く鍵になるだろう。
余った歯茎を無造作に引き出しに入れている。正常な心理ならこのような事はしない。
夥しい数の歯。これらを一本一本抜いて洗浄し分類している。狂気のなせる技だ。連中を早く制圧しなければ。
歯茎の肉片が集められている。まだ摘出したばかりのようだ。連中は近くにいる。危険だ。
古代エジプトの秘術を使っている証拠を発見。同時にチームは連中の襲撃にあったようだ。
チームの映像記録はこのあたりで途絶えている。恐らく自動ロックされたドアの鍵を探したのだろう。
最後の映像。ここを開けて脱出を試みたのだろうが、チームからの連絡は完全に途絶えてしまった。
地球標準時午後1:19、連邦政府はチームの生存を絶望視し、衛星砲でこの施設を破壊する命令を下した。
TELコメント:
扱っている物が特徴的で、それが物件的面白さの重要な要素となっています。
が、最近では人為的に凄い勢いで荒れてしまっている為、物件の特徴でもある『歯』が
散らばってしまい特徴が薄まってしまいました。
pcfxコメント:
アルファ・ケンタウリは三重連星の恒星の一つで、非常な高速で太陽系に近づいており、2万年〜3万年後には地球から
2〜3光年まで接近すると言われている。宇宙において連星・三重連星は珍しい存在ではない。太陽から一番近い恒星系
であり、三重連星には惑星も存在する。カコスミ生物対策班は、急激な環境変化で居住できなくなった惑星植民地に残った、
最後の生存者の救出に向かった。脱出者の話によると生存者がいる施設内で生物災害が発生し、研究員が怪物のように
変化してしまったという。健康な生存者の救出と調査のため連邦政府が派遣した調査隊が、カコスミ生物対策班だった。
という夢想をしながらTELが8年も前に探索した廃墟がこのNM歯研である。この日TELが携帯した菓子はアメ玉3個、ポッキー
一箱、ビスコ一箱、及びおーいお茶500mlペットボトルであったという記録が残っている。