過去の棲家ver.ぴゅーらっくす 2013/04/09 UP
*過去の棲家ver.プラズマムヒより再掲載
物件名 | FM院 |
探索日 | 2007年6月 |
廃墟開始 | 不明 |
分類 | 寺院 |
規模 | 小規模 |
住宅地をズズッと入り、藪に分け入ると見えてくる、そんな寺院が見つかった。
裏に回ってみる。竹藪の斜面際に作られた、藪蚊の多そうな建物。夏は大変だったろう。
作りを見ると、小さいながらも寺院の建築だ。予算内で大工が頑張った様子がわかる。。
装飾で祀られていた仏が推察できる。「ブリーチ」とロゴが入っていてもおかしくない。
以前は封鎖されていた痕跡が見られ、何らかの工事が途中で止まっているようにも見える。
雨戸が開けられた状態のまま風雨を呼び込み、木造建築の限界まで耐え忍ぶ。
藪の斜面に登って俯瞰すると、裏側の屋根が落ちているのがわかる。壁にトタンがあるように、斜面側が弱い。
ここの天井はまだ無事。この状態で天井全体が落ちてないということは、屋根が丈夫な作りということを表す。
漆喰の壁も傷んでおらず、厚く塗ってあるのがわかる。ここはお堂だったのだろうか。
珍しい壊れ方をした時計。人為的なものか偶発的なものか。
破れた壁の中は竹と板。そして藁。植物で作られた有機建築の名残り。そして寒暖計。
昭和36年の新聞。高度経済成長期。しかし農家は貧しく、パートで働き副収入を得た時代。
時を超えて鮮明に残る記録。和紙と毛筆と朱印。部屋とYシャツと私。俺とお前と大五郎。
風林火山。まるでフォントのような美しい字。もうすぐロストテクノロジー。
地中から床を破って伸びた竹が、日光に当たれずに枯れていく。竹林にある廃墟は長持ちしないのが常。
取り残された仏。でも献花された跡もあり、完全に忘れ去られたわけではない。
本尊は残っていなかったが、祀っていたものは建築で推測できた。そしてホテホテと帰るTEL。
TELコメント:
残留物から古い物と推察できますが、いつ頃からこのような荒れ寺になったのかは不明です。
今回は一般の方からのタレコミによって発見されましたが、まだ地元にこのような物が会った事に感動を禁じえません。
pcfxコメント:
ネットの海に沈んだカコスミ唯一のブログ形式サイト「過去の棲家ver.プラズマムヒ」。
そこに掲載されていた物件を「ver.ぴゅーらっくす」で再掲載することになった。
プラズマムヒが何でなくなってしまったのかはさておき、ブログ形式には更新が容易という利点もあったが
レイアウト自由度の無さなどの欠点もあった。ブログは「他とのつながり」を便利にするツールではあるが、
他と繋がらない方針のカコスミにとっては無意味な機能でもあった。
現在、ブログでやるような事はツイッターでやってるが、他の趣味とごっちゃになっているので、近々カコスミ
アカウントを作ろうかと思ってるが面倒くさいなwww